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■ まずは先生のプロフィールをお聞きできますか。
私は1938年生まれです。
1984年に川越東高校の校長に就任、1986年に星野女子高校の校長に就任して、1995年に学校法人星野学園理事長に就任就任しました。現在は、星野学園小学校、星野学園中学校、星野高校の校長を兼任しています。創立以来の全人教育を貫きつつ、感度高く時代を先取りし、ICT教育や国際人教育に早くから取り組んできました。
■ 建学の精神を解説していただけますでしょうか。
「高い知性と品性に裏づけられた豊かな教養を身につけ、志をもって社会に貢献できる人間を育成する」
同一キャンパスの小・中・高は教育理念を共有しています。中・高生と小学生の関係は近く、1・2年生は、春の中学校の体育祭に招待されます。また小学校の秋の体育祭には高校の陸上部員が会場設営や用具の準備の応援にきます。150人編成の吹奏楽部マーチングバンドの演奏もあり、ほかにも小学校の授業のために箏曲部が箏をセットするなど日常の接点が多々あります。
小学校高学年から全員がクラブ活動を行い、クラブは子どもたちの居場所です。火曜日の6時間目は小・中・高いっせいのクラブ活動の時間。笑顔で接してくれる中・高生のやさしさに包まれ、よい人間関係を築いていきます。「友だちと接し、さまざまな自然体験や生活体験を重ねるなかで、自己肯定感をはぐくみ、自立の精神を養ってほしい」と願っております。
■ 貴校が望む家庭像やお子さんはどのようなものでしょうか。
星野学園小学校では、貴重な小学校の6年間を、充実した、幸福な年月にして、子どもたちの成長をうながしたいと願っています。同時にそのためには、家庭教育と学校教育との調和が重要であると考えています。
本校には、子どもが子どもらしく、のびやかに活動できる環境があります。多彩な行事や生き生きとした交流の中で、自分も他者も命を大切にし、異なる意見を尊重する心を養う校風があります。そして、子どもたちの好奇心にこたえ、学ぶ楽しさを知るたくさんの機会があります。これらは星野学園が長い伝統の中で築いてきた特色ですが、同時に我々は、ご家庭でもしっかりとお子さまをしつけ、育てるのだという自覚を、保護者の方に求めています。お子さまに対し過保護になるのではなく、また過剰な期待や依存を学校にかけるのでもなく、たいせつなお子さまを共に育てる喜びや悩みを、みなさまと分かち合いたいと考えております。
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