■ 子どもの才能を育てる「ギフト教育」とはどのようなものでしょうか?
「ギフト」とは、神さまが子ども達に与えた才能です。それぞれの子どもに与えられた「ギフト」は何か、それを見つけていくことです。
「才能」というと運動などで特別に優れた能力のように思われがちですが、それだけではありません。思いやり深く周りに慕われる人、優しい笑顔で人を癒す人、それも才能です。大切なのは自分のためだけではなく、周りのために「ギフト」を生かしていくことです。周りの方に感謝されてその人自身も幸せな人生を歩んでいくこと、それが「ギフト教育」の目標です。
例えば、1年生が文化祭で行った劇を老人健康施設などに披露しに行くのですが、歌ったり踊ったり一生懸命演じている姿をご覧になって、皆さんはとても喜んでくださいます。そのように、自分達の賜物を生かして周りの方に喜んでいただくのも「ギフト教育」の一つです。広い分野での奉仕活動なども含まれます。
■ 国際教育にも力を入れておられるのですか?
はい、国際的に貢献していくには英語が必要ですので、1年生から英語の授業を行っています。アメリカ人の先生が英語だけで授業を行います。日本人の先生もサポートに入ります。はじめは歌やゲームを取り入れ、五感を通して英語に親しんでいきます。
また、カリフォルニアにある姉妹大学から、教授と学生達が当校に来てくれる研修を毎年行っています。大学で教育学を学んでいて、英語が母国語ではない人に英語を通して授業を行う研究をしている学生たちですので、当校でも教育実習の様な形で授業を実施してもらいます。もうひとつ、アリゾナにある姉妹校の中学・高校から先生と中・高生が来てくれて交流する「日本研修」も毎年行っています。
中学3年生からは、希望者に夏休み4週間の留学も実施しています。姉妹校の大学の寮で2週間を過ごし、その後アリゾナの教会の会員のご家庭で2週間のホームステイをします。ホームステイ先の家庭環境や人柄も全て分かっていますので、安心してお任せできます。留学から帰ってきた時は、別人になったように成長して戻ってきますね。実は私の娘も当校でお世話になり留学もしました。引っ込み思案でしたが、帰ってきてからは見違えるように自信に満ちて、積極的になりましたね。
当校の教職員が留学のような形でアメリカに行く研修も行っていて、先生方の教育技術やコミュニケーション力向上に大いに役立っています。
■ 素晴らしい校舎ですね。校庭もとても広いようですが。
2015年に完成したばかりの校舎です。大きく分けると、体育館、チャペル棟、教室棟があります。教室は1階が1〜3年生、2階が4〜6年生、3階が中学生、4階が高校生というようになっています。1階ずつ上がっていくことで成長が確認できる構造です。校舎は「ロの字型」になっていて、行き止まり部分が無く、各フロアでグルグルと一周できるようになっています。そこで、学年を超えた色々な交流が生まれています。チャペル棟の2階〜4階部分が礼拝堂です。そこは日当たりも良く、礼拝堂を中心として日々を過ごしていきます。礼拝は、クラスや学年で行うこともありますが、3学年ずつ、小学校全体、小・中・高全体で行うこともあります。屋内プールもありますので、年間を通して水泳授業が可能です。一つの建物で小学生から高校生までが過ごしますので、様々なふれあいが自然と生まれてきます。グランドはサッカーの公式コートがしっかり取れるサイズになっています。
→つづく
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