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お受験コラム

Vol0001_1 幼児教室マナーズ代表 南坊 まどか先生

小学校受験は、中学受験の小型バージョンではありません。

幼児教室マナーズ代表 南坊 まどか先生


小学校受験は、中学受験の小型バージョンではありません。1

そもそも、私立小学校とは、いったい「どういう世界」なのでしょう?

世の中が、まだまだ深刻な不況に陥らず、いまどきの言葉で言う「ゆる〜い」時代だった頃、文科省は「ゆとり教育」を提唱し、そんなにガツガツと学業にばかり力を注がず、人格形成を目指す教育をゆったりとしていこう、と指導要綱を根本から編纂しなおしました。
その当時は、算数で習う円周率も、端数を切り捨てた「3」という極々簡単な数値で扱われたわけですが、結果的にこの児童期の教育は「ゆとり」ではなく「ゆるさ」の最たるモデルとなり、本来、もっとも飛躍的に伸びていく時期にある子ども達の学力は、磨かぬ結果、どんどん低下していきました。

そんなゆるい教育のもと、子ども達は学習への意欲をなくしていき、中学受験を目指す一握りの子ども達や、教育的レベルの高いご家庭の少数派の生徒達だけがそのゆるさに飢餓感を感じ、今度は異様な熱と勢いを持って、中学受験へと向かっていったのでした。

すでにその頃には中学受験もかなり世の中で定着していたこともあり、熾烈な中学受験準備を「避ける方法」としても、小学校受験がクローズアップされた・・・そういう時代が、約10年弱続きました。

その頃からでしょうか・・・私は小学校受験を考えるご家庭と接していて、ちょっとした「違和感」を感じることが多くなったのです。
その違和感は何に起因しているのだろう?と、ずっとずっと考えていましたが・・・最近になって、ようやくそれが見えてきたのです。

違和感、それは「ほとんどのご家庭が、小学校受験というものを、中学受験と全く同様、同質のものとして捉えている」ということです。
これは、大きな間違いです!これを致命的な間違い、単なる勘違いと気づかず、当然のように中学受験準備と同様の準備を幼稚園児に強いている・・・そういうご家庭から醸し出される異質な空気、異様な熱気・・・これが、私の感じる違和感、そのものでした。


結論から言えば、小学校受験と中学受験は違います。

小学校受験の世界でも「偏差値」という数値によって模試の結果や、学校の難易度を表す教室が増えてきました。
確かに、中学受験の世界では、偏差値が「すべて」です。志望校決めにも、合否のバロメーターも、絶対的な意味を持っているこの偏差値で判断をします。

しかし、小学校受験の世界で見られる偏差値は、あくまでも各業者、教室等が、一部の模擬テスト結果等によって便宜上作り上げたものであり、数値を用いることによって「わかりやすくするため」にテスト結果をデータ化し、目安としたもの・・・それにすぎません。
小学校受験の合否の判断、予想は、曖昧模糊とし、受験者、志願者達には「あまりにわからない・見えないもの」であるために不安になります。そういう不安解消のために、という配慮からか、いつの頃からか小学校受験の世界にも登場したのが「偏差値」と言えるでしょう。

さきほども書いた通り、中学受験の場合、偏差値は決定的な意味を持ちます。かなりの高い確率で、様々なことが判断できます。
たとえば、我が子の偏差値が40の場合、どんなに「A中学」に憧れ、入学を夢見て一生懸命に過去問題集を解き、準備をしたとしても・・・「A中学」の偏差値が60であったとしたら?合格することは難しい。奇跡は起こらないでしょう。残念ながら、偏差値60の学校の問題の内容や制限時間等、偏差値40の子どもの手には負えない・・・

しかし、小学校受験の場合は、意味が違います。意外と小学校受験を志望される方々がご存知ないこと・・・それは、小学校受験の場合には、偏差値40(と表された)の子どもが、偏差値60(と表された)の小学校に合格することも十分にあり得る、ということ。そして、その反対も然りで、偏差値60(と表された)の子どもが、偏差値40(と表された)の小学校に合格しないことも十分にあり得る、という事実です。こういう話しは、あまり「外部」には出ない(出さない)ために、志願者達は、この現実に触れるチャンスに恵まれないだけ・・・なのです。

これを、違う側面から、もう少しわかり易くお話ししましょう。

小学校受験は、中学受験の小型バージョンではありません。1


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南坊まどか先生 プロフィール

幼児教室マナーズ代表 南坊 まどか先生 幼児教室マナーズ代表(神奈川県横浜市港北区日吉本町 1-23-9 タケノビル3階)
1958年生まれ。大阪府堺市出身。
幼児教室マナーズホームページに南坊先生の詳しいプロフィールが掲載されています。ぜひご覧下さい。
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